富山市上大久保のお客様より、瓦屋根の棟部分が崩れているため、修理のご相談をいただきました。
現地では、大屋根の棟瓦が約3mにわたって崩れていたほか、瓦の割れや雨樋の一部にも不具合が確認されました。
屋根全体の状態を考えると、できれば広い範囲を修繕する方法が望ましい状況でした。しかし、お客様は今後の生活スタイルを踏まえ、現在のお住まいに長期間住み続ける予定ではないとのことでした。
そこで今回は、建物の状態とお客様のご希望をすり合わせ、屋根全体を修繕するのではなく、棟の崩れや瓦割れなど、優先度の高い箇所に絞って最低限必要な部分修繕を行いました。

工事前|棟瓦の一部が崩れ、瓦や雨樋にも不具合がある状態
工事前は、大屋根の棟部分が約3mにわたって崩れている状態でした。
棟とは、屋根の面と面が交わる一番高い部分です。棟瓦には屋根の接合部分を覆い、雨水が内部へ入り込むのを防ぐ役割があります。
棟瓦が崩れると、瓦の下にある葺き土や下地が雨風の影響を受けやすくなります。放置した場合は、雨水が屋根内部へ回り込み、雨漏りや下地の傷みにつながる可能性があります。
また、現地では瓦の割れと、雨樋のエルボ・竪樋部分にも不具合が確認されました。
本来であれば、屋根全体の劣化状況を踏まえて広い範囲を修繕する方法も考えられます。しかし、今回はお客様の今後の居住予定や修理にかける費用を考慮し、特に傷みが目立つ部分のみを修繕する方針となりました。
工事内容|棟崩れ・瓦割れ・雨樋の部分修繕
今回の工事では、大屋根の棟が崩れていた約3mの範囲を中心に修繕しました。
不足していた部分には補足瓦を使用し、割れていた瓦もあわせて修繕しています。
さらに、雨樋の曲がり部分に使用されるエルボと、縦方向に雨水を流す竪樋の不具合にも対応しました。
今回は屋根全体を新しくする工事ではなく、現時点で雨水の浸入や瓦の崩れにつながる可能性が高い箇所を優先した部分修繕です。
施工内容詳細
・大屋根の棟崩れ部分約3mを修繕
・崩れた棟瓦周辺の状態確認
・不足していた箇所への補足瓦の使用
・割れていた瓦の修繕
・雨樋のエルボ部分を修繕
・雨樋の竪樋部分を修繕
・修繕に伴って発生した廃材の撤去・処分
・施工箇所の固定状態確認
・施工後の清掃・点検
プロが意識した施工ポイント3選
① お客様の今後の生活設計に合わせた修理範囲
屋根修理では、建物の状態だけでなく、今後どのくらいその住宅に住む予定なのか、どこまで費用をかけるのかも重要な判断材料です。
今回の屋根は、できれば全体的に修繕することが望ましい状態でした。しかし、お客様は現在のお住まいに長期間住み続ける予定ではなかったため、大規模な屋根工事は希望されていませんでした。
そこで、すべてを新しくするのではなく、棟の崩れや瓦の割れなど、現時点で優先度の高い箇所に絞りました。必要以上に工事範囲を広げず、お客様の生活計画と予算に合わせた修理内容としています。
② 崩れが進みやすい棟部分を優先して修繕
棟瓦が崩れた状態を放置すると、雨水が入り込むだけでなく、周囲の瓦まで動いたり、崩れの範囲が広がったりする可能性があります。
そのため今回は、大屋根の棟崩れ部分約3mを優先して修繕しました。
部分修繕であっても、単に崩れた瓦を元へ戻すだけではなく、周囲の状態を確認し、今後さらに崩れが広がりにくいよう施工することが重要です。
③ 屋根と雨樋をまとめて確認
今回の現場では、屋根だけでなく、雨樋のエルボと竪樋にも不具合がありました。
屋根から流れた雨水は、軒樋、エルボ、竪樋を通って地上へ排水されます。途中の部材が外れていたり破損していたりすると、外壁や建物周辺へ雨水が流れ落ちる原因になります。
屋根の修繕とあわせて雨樋も直すことで、屋根から地上まで雨水が流れる経路を整えました。
工事後|優先度の高い箇所を修繕し、崩れの拡大リスクを軽減
工事後は、大屋根の棟が崩れていた約3mの範囲を修繕し、不足していた瓦や割れていた瓦にも対応しました。
崩れた状態をそのままにしていたときと比べ、雨水が屋根内部へ入り込むリスクや、棟瓦の崩れが広がるリスクを軽減しています。
また、雨樋のエルボと竪樋も修繕したことで、屋根から流れた雨水を適切に排水しやすい状態へ改善しました。
ただし、今回は屋根全体を修繕した工事ではなく、傷みが目立つ箇所に限定した部分修繕です。
全体修繕と比べると長期的な耐久性には限りがあるため、強風や大雪のあとには、棟瓦や周辺の瓦に新たなずれや崩れが発生していないか、定期的に確認することが大切です。

施工費用
施工費
・棟崩れ部分修繕(3m):53,000円
・補足瓦一式:5,000円
・瓦割れ修繕:8,000円
・雨樋修繕(エルボ・竪樋):7,000円
・小運搬費:5,000円
・産業廃棄物処理費:8,000円
・諸経費(工事保険・機材運搬・衛生設備費・管理費等):28,000円
小計:114,000円
消費税(10%):11,400円
税込合計:125,400円
今回の見積書では、大屋根の棟が崩れている箇所のみを対象とした部分修繕として、棟崩れ約3m、補足瓦、瓦割れ、雨樋のエルボ・竪樋修繕などが計上されています。
棟瓦の崩れや瓦割れは早めの点検がおすすめです
棟瓦の崩れや瓦の割れは、地上からでは分かりにくい場合があります。
一部だけの小さな崩れに見えても、強風や積雪によって周囲の瓦が動き、傷みの範囲が広がる可能性があります。また、雨水が入り込む状態が続くと、防水シートや木下地まで傷み、修理範囲が大きくなることもあります。
早めに状態を確認することで、今回のように傷んでいる箇所に絞った部分修繕で対応できる可能性があります。
ただし、部分修繕が適しているか、屋根全体の修繕が必要かは、屋根の状態や今後の居住予定によって異なります。
瓦屋根は滑りやすく、瓦が動いたり割れたりする危険があるため、お客様自身で屋根へ上ることはおすすめできません。地上から見える範囲で確認し、瓦のずれや落下、棟の崩れなどが見られる場合は専門業者へご相談ください。
富山県の瓦屋根修理は瓦屋根修理の匠へ
瓦屋根修理の匠では、瓦の割れやずれ、棟瓦の崩れ、漆喰の剥がれ、雨漏りなど、瓦屋根に関する修理を行っています。
屋根全体を修繕する方法だけでなく、建物の状態、ご予算、今後の居住予定を踏まえ、必要な部分に絞った修理方法もご提案しています。
「長期間住む予定ではないため最低限直したい」「建て替えまでの間、危険な部分だけ修繕したい」といったご相談にも、屋根の状態を確認したうえで対応します。
富山市をはじめ、富山県内で棟瓦の崩れや瓦割れ、雨樋の破損などが気になる方は、瓦屋根修理の匠へご相談ください。